外に出かけなくても、おうちで気軽に始められて、完成時は達成感も感じられる趣味の一つが洋裁です。
「ちょうどいいサイズのバッグが欲しい」
「子供のものを手作りしたい」
「市販品ではサイズが合わないけど、お直しに出すと高くつく…」
そんな小さなキッカケから興味を持ち始めるのが洋裁。
この記事では、洋裁を始めたいけど何から始めればいいかわからない…という洋裁初心者さんに向けて、最低限そろえておきたい道具や、初めて作るならオススメのアイテムを紹介していきます。
洋裁を始めた理由
まずはたくさんの趣味の選択肢から「なぜ洋裁に興味を持ったか?」というキッカケをお話します。
母親の影響
定年した母が洋裁趣味を再開し、服をリメイクして楽しそうにしているのを見て興味を持ちました。私を含む3姉妹が小さい頃は洋服を作ってくれたり、保育園用具を自作してくれたり。母が専業主婦だったときはよくミシンを使っていました。
しかし仕事や家事、育児で忙殺される日々ではなかなか継続できず…。
当時使っていたミシンは、何十年もタンスの肥やしと化してました。
そんな母も定年後は仕事や子育てから解放され、自分だけの時間ができて30年ぶりの洋裁を再開。

洋裁、数十年ぶりなのに覚えてたの?

昔ちょとだけ習っただけでも、意外と身体は覚えてるものだよ
芸は身を助けるとはいいますが、母は簡単なお直しを友人から頼まれ、お礼にワインをご馳走になってると楽しそうに話していました。(お金を介さず、人生を豊かに生きるのが定年を楽しむ秘訣なのかも…)
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既製品を直したい
私は身長が低め(身長154㎝)なので、既製品の丈はだいたいちょっと長い。服のサイズ(丈、袖)をお直しに出したいけど、ファストファッションで手軽に購入したものをお直しに出すと、購入した金額よりも高くつくということも。
自分で気軽に直せたら…と思うことが何度もあったものの「まぁ着れないほどでもないしな…」と妥協と我慢で騙しだまし着ていました。
でも、大人で素敵な人は自分に似合うものを丁度いいバランスで着ていると気づいて、私も洋裁を始めて自分に合った服にリメイクできるようになりたい!という欲が湧いてきました。
洋裁教室通う
そんな洋裁に興味が湧いてきた頃、夫の転勤が決定。友人知人も仕事も、慣れた生活環境もすべて転勤帯同で一新して、一気に時間が空いてしまいました。
そこで、やってみたかった事に挑戦してみよう!と思い立ち、洋裁教室を探してみると丁度求めていたスタイルの教室を見つけたので通ってみる事に。
もし洋裁に興味がある方は、お近くの洋裁教室を探してみるのがオススメ!
わからない事を気軽に聞ける環境は、初心者には心強い+上達の近道です。
何から始めればいい?
初心者は何から始めればいいかわかりませんよね!
私自身洋裁に興味を持ってから始めるまでに2年かかりました。
そんな「洋裁って何から始めればいい?そもそも最初に何を買えばいいのか?」という方のために、ここからは初心者が基本を身につけるために作るべきものを順番にご紹介します。
トートバッグ
まず私が最初に作ったものは小さめマチ無しトートバックです。(ギリA4ファイルが入るサイズ)
これは、とにかく直線で縫えば出来上がるので初心者が挑戦しやすい。
このバッグは布製で軽く気軽に使いやすいので、サブバックとして日常遣いもしやすく思いの外大活躍しています。
明るめの生地で作ると、ファッションのポイントにもなるので思い切って普段買わないような色見を選ぶのもオススメです!

ファスナーつきポーチ
2つ目に作ったのは、ファスナーつきポーチです。
これはファスナーのつけ方の練習として作ったもので、文庫本が入るサイズで作りました。
ブックカバーをつけてもカバンの中でページが折れたり汚れたりするのが嫌で、ジャストサイズの文庫本入れを作りたかったので大満足。
生地の柄や色見に合わせて、裏地やファスナーの色を考える時間も楽しかった!

巾着袋
巾着はなにかと便利で好きなアイテム。
これも、手芸屋さんのカットクロスコーナーで可愛い布を見つけたので作ってみたものです。
裏地無しで作りましたが、かがり縫い(生地の端がほつれて糸が出ないようにすること)のやり方を学べたので、かがり縫い未経験の初心者さんにはオススメです。

スカートの裾上げ
洋裁を趣味にしようと思ったキッカケを洋裁教室の先生に話したら「じゃあ、やってみよう!」となった裾上げ。
素人考えでは、裾なんてまっすぐ裾を切ってまっすぐ縫うだけと思っていたけど、それではキレイな裾にはならない…。実際やってみると「服は曲線でできているんだ!」と身をもって体感しました。
そして自分でやるとなると意外と大変で、だから裾上げって高いんだなぁ…という気づきがあったのも体験してよかったポイント。
初心者が必要な道具

裁縫道具は何からそろえればいいですか?

裁縫セットを一気に買うより、必要な時に必要な道具をその都度買いそろえた方がいいと思う。
セット買いすると必要ないものや、使いずらいものが入ってることもある。
「100均で揃えればいいか!」と考える方もいると思うが(私がそうだったので…)先生的にはNG。

100均で揃えると使いづらくて結局買い直すことになるので、ちゃんとした手芸メーカーのものを買う方が結果的に安上がりになります。
使いずらさは挫折のきっかけにもなるので、買い直しに余計なお金を使わないよう手芸メーカーのものを買いましょう!最低限これはないとさすがに不便だよね?というラインの買うべきものは以下のもの。
・縫い針
・糸
・糸切バサミ
・裁ちばさみ
・糸切
・リッパー
・定規
・針刺し
・マチ針
・チャコペン(フリクションのボールペンでも可)
洋裁で使う定規は、これがオススメ↓(実際私もこれを購入)
普通の定規の測り方+縦幅も測れる目盛りがあるので、縫いしろを計るときにすごい便利!
ポイント還元5倍対象商品 クロバー パッチワーク定規(カラーライン30cm)【洋裁道具 製図用品 型紙 パターン しるし付け 手芸材料 ソーイング パッチワーク 和洋裁道具 定規 スケール ネコポス便対応】
そして、洋裁グッズでお金をかけるポイントは、刃物系だと思います。
特に糸切バサミは使用頻度も高いので、オシャレさよりもちゃんと使いやすいものを選ぶべき!
糸切りばさみ 楽天 糸切りはさみ 糸切りバサミ 糸切りハサミ ナス印 小バサミ 小鋏 全長 105mm 105ミリ 糸きりはさみ 糸きりハサミ はさみ 鋏 ハサミ 糸用 糸切 糸きり 裁縫道具 手芸
そして、大手手芸屋さんでも納得いくものに出会えなかったのが針刺し(ピンクッション)と裁ちばさみ。
こういうピンクッションが安定感あって、オシャレかわいい↓
倉敷意匠 Classiky 点と線模様製作所 刺繍ピンクッション KS-NH061 針山 針差し かわいい ソーイング おしゃれ ギフト 手芸用品 裁縫道具 おうち時間 趣味 手芸 ハンドメイド ホワイトデー
裁ちばさみは良いものと100均レベルの差が雲泥の差なので、余裕がある人は是非良いものを買って欲しい。全然違う。(※洋裁のプロもオススメ)
裁鋏 庄三郎 24cm(240mm) 標準型 裁縫はさみ送料無料!
あると便利な道具
慣れてきたらあると便利なものは、徐々に買いそろえていけばOK。
作るものによってはないと不便なので、不便さを感じたら買い時!
私自身、洋裁教室で試しに使わせてもらって「今までの苦労はなんだったんだ!こんな便利なものがあるなんて!」と感動したり、必要性を再認識するということが多々あります。
使い方や便利さを知ってから購入していく方が愛着も湧くので、必要に応じて増やしていきましょう。
・目打ち
・アイロン定規
・おもし
・洋裁カッター
この中でも早めに買った方がいいのは、アイロン定規。
縫いしろのアイロンがけが一気に楽になります!
クロバー アイロン定規 25-057【メール便可】|Clover|裾上げ|三つ折り|布の折り返し|便利用品|手作り|ハンドメイド|
初心者にオススメな洋裁本
洋裁を独学で始めたい人は、本屋さんで基本の洋裁本を探す人も多いはず。
探してみると、ちょうどいいレベルの洋裁本ってなかなかないんですよね…。
私が通っている洋裁教室では、小学生レベルのキッズ向けのクラスもあり教科書代わりに使っているのが【一生使えるおさいほうの基本】という本。
一生使えるおさいほうの基本 実用No.1シリーズ / ミカ*ユカ 【本】
これは子ども向けというより、基本のキから布の選び方や水通しの仕方などが丁寧に書かれているので初心者全般にオススメの本。
独学で洋裁を始めて調べてみても、専門用語やなぜその工程が必要なのかわからない…ということが多々あるので、そういったことがしっかり書かれている本を選ぶのがポイントです。
個人的にオススメなオシャレな洋裁本はこの4冊!
これまでも、これからもMimiさんの何歳でも自分を楽しむ手作り服 (レディブティックシリーズ)
DAILY CLOSET 気負わずに着られる等身大のまいにち服 [ KUBO SAN MADE 久保 静恵 ]
丁寧に作って長く着る服 [ vrai藤田あゆみ ]
12の形で楽しむ 佇まいの美しい服 [ ニガム幸子 ]
生地のおすすめ
いざ生地を買おう!と思って、手芸屋さんに出向いても「なかなかイメージに合う生地が見つからない…」「好みの柄に出会えない」という方もいるのでは?
洋裁教室に通っていても、この悩みはあるあるなようで自分の求める素材感やデザイン、色見などがピッタリな生地探しはかなり苦労します。
そんな方にオススメな選択肢は、ネットで購入!
「ネットでは失敗するのが怖いから、二の足を踏んでしまう…」という方は生地を買う前に気になる商品のサンプル布を送ってもらうと失敗も防げます。
私はちょっと変わった柄が欲しい時はヌノコトファブリックを利用してます。
大手の手芸屋さんでは見ない柄が多いので、人と被りたくない人やベーシックな生地に飽きてしまった人にはオススメです。
ミシンのおすすめ
洋裁を始めるにあたり「ミシンを購入したいが選択肢が多すぎて、何を基準に選べばいいかわからない…」という初心者さんにミシン選びで気を付けるべきポイントをお話します。
ミシンの大手メーカーはJUKI、ブラザー、ジャノメの3社です。
ミシン選びのポイントを洋裁教室の先生に聞いてみたところ

手軽に買えるものは、軽すぎて不安定だったり機能不足で不便だったり…。
結局使い勝手が悪いものが多いので、ミシンを買うなら安さだけで決めない方がいい。
では、実際ちゃんとしたものを購入するならいくらぐらいなのか?

ある程度しっかり洋裁をやりたい場合は7万~15万程度のものを購入するのがオススメ!
予想以上の予算だったため、私も購入を慎重に考えました。
しかし、ミシンが精密機械である点や、今後何十年も続ける趣味にしたいと考え、思い切って上位ランクの15万のミシンを買いました。
実際使い勝手もよく、安定感は抜群。かなりの機能が搭載されているので、使いこなせば色んなものが作れそう。これから自分の成長が楽しみになりました!
洋裁教室でオススメ機種を聞いたところ以下3機種が長く使うにはちょうどいいラインとのことでした。(※2025年9月時点、下記3機種はネット購入不可。購入の際は、取り扱い店舗で相談ください)
・JUKU OX‐1(家庭用ミシンの中では1番機能性が高い)
・ジャノメ エポルク オヴィ(レトロなデザインで可愛いさを求める方向け)
・brother コンパル800(機能と価格のバランスがいい)
とはいえ、いきなり10万前後のものを買うのは勇気がいりますよね!
そんな方には、ミシンのレンタルサービスもあるので実際に使ってみて自分の欲しい機能やストレスを感じるポイントを明確にしてから購入を検討すると納得できるお買い物になるはずです。
まずは一週間使って検討したい方はこちらがオススメ↓
まとめ
洋裁は初期費用こそかかるものの、道具をそろえてしまえば長く、自分のペースで楽しめる趣味です。自分や家族のために手作りしたものは愛着もひとしお。
転勤先や新しい環境でも、ちょっとした彩りを与えてくれます。
まずは、簡単なキットや小物から始めてみるのもおすすめです。
自分の手で少しずづ完成に近づいておく過程や、完成時の達成感はきっとあなたの暮らしを豊かにしてくれるはずです。



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