結婚していても、仕事の都合で別々に暮らす「単身赴任」
子どもがいない夫婦の場合、「別居なんてありえない!」という声もあれば「距離があるからこそ、良い関係が続く」という意見もあります。
実際に調べてみると、夫婦それぞれの価値観やライフスタイルによってメリット・デメリットの捉え方は大きく変わるようです。
この記事では賛成派の意見と反対派の意見を分けて整理し、さらに私自身が感じたことも少し交えながら、単身赴任という選択肢を考えるヒントをまとめます。
反対派
なんのために結婚してるのか?という疑問が沸いてしまう。
離れて暮らすと浮気が心配。
離婚に近づきそうな気がするので私はついて行った。週末は帰ってくるなど、ちゃんとルールを決めないと気持ちもどんどん離れていきそう。
何年までとか期限があるなら別居できるかもしれないけど、それでも数年離れたら一人暮らしが楽すぎて旦那と暮らすの嫌になりそう…
地方は若い女の子が結婚相手探しにギラギラ目を光らせてる。他の土地から来た、子供いない単身赴任男性なんて格好の餌食だと思う。
単純に生活が二つに分かれるとお金かかりすぎる。
私の周囲、30~40代で死別している人がちらほらいる。若いからって夫といつまで一緒にいられるかわからない。「老後は一緒に旅行しようって約束してたのに…」と果たせなかった約束を話しながら泣く人を何人も見てきて、自分はそういう後悔はしたくないと思った。
実家で暮らすならありかもしれないけど、2人で賃貸ならもったいないと思う。
会いに行くと行き帰りで時間とお金と疲労がかかる。

賛成派
お互い仕事優先のスタンスならいいと思う
看護師保育士や介護士など専門的な資格を持っていて転職に困らないなら帯同できるけど、旦那が倒れたり働けなくなることもある。正社員のキャリアを簡単に捨てないほうがいいと思う。
うちの会社は全国転勤が多いから単身赴任多い。妻にも仕事や人付き合いがあるのに、結婚したからって全て捨ててついて行くなんて時代遅れだと思う。
2世帯分のお金がかかると言っても子供の予定がなく、老後の資金を確保できる程度に残せるなら問題ない。
キャリアというお金では得られないものを手に入れられる
遠距離恋愛のような距離感もありだと思う。
転勤帯同後のお仕事探しの参考にこちらの記事もオススメ!

経験者の声

2年単身赴任してもらったけど結局ついて行った。単身赴任すると前みたいに仲良くできるまでに離れた時間の倍かかる。もし単身赴任を選ぶなら、覚悟が必要だと思う。

15年仲良く過ごしてたのに、単身赴任を経て再び一緒に暮らし出すとペースが合わなくてイライラしてよく喧嘩してた。

私も結婚してから5年、仕事の事情があってずっと別居でお互い正社員だけど結婚の意味は本当に感じない。義実家の付き合いには行かなきゃいけないし、デメリットしかないと感じる。

長い間別々に暮らしてる。コロナもあったしそれ以上に互いに激務で、あまり会えてないけど別に仲が悪いわけじゃない。ただ、そろそろ私が妥協して引っ越すしかないかな…と。理由は単に独りに飽きた。せっかく結婚したから一緒にいたいっていう気持ちがある。

私は一回もついていったことない。海外だし、夫は出張だらけで一人になることが多いといわれたから。20代なら海外暮らしも楽しい思えるかもしれないけど、30代になって英語話せなくて海外暮らしは辛い。

晩婚だったのでお互いのペースを変えない為に週末婚を選んだ。
経済的には結婚のメリットはないけど、お互い楽でよかった。でも私は大手商社勤務で、単身赴任で遊びまくっている人をたくさん見てきたので別居はリスクも高いとも思ってる。

転勤地によってはパートさえ難しい土地はある。年をとれば尚更、世帯収入は安定せずそのまま老後…。私も旦那大好きなので、できればついて行きたいけど、今はお互いの将来のため私は仕事を続け貯金をしていくほうがいいのかな、と考えている。

転身赴任で別居する前は不安だったけど、物理的な距離ができて関係性が良くなった。週末会える時間は、小旅行のように一緒に出掛けることが増え会話も多くなったし、家事も協力しあえるようになった。
数字で考える単身赴任
女性の1人暮らしの平均費用:月15万(年間180万)+週末会いに行く交通費:4万/1回(年間200万)=合計380万
単身赴任を選び、妻が正社員として得た年収が500万ほどなら、帯同して扶養内パートと手元に残る金額が変わりません。
まして昨今の物価高で1人暮らしなら、15万以内で1人暮らしはかなり切り詰めなくてはいけません。
単身赴任の補助や手当があれば多少余裕が出ますが、なんとなくのイメージや願望だけではなく実際にかかる諸経費を出して検討してみる事で、意外と簡単に答えが出せるかもしれません。
もちろん決してお金だけではない問題ですが「そこまでして得たいものや守りたいものはあるのか?」というところまで落とし込んで、現実的に考えて夫婦で話し合ってみましょう。

実体験
我が家は単身赴任の経験はありませんが、1回目転勤の転勤時に私の仕事の関係で1か月半別居したことがありました。
夫は引っ越し先での荷ほどきや新しい職場でバタバタ。私も退職前の引継ぎでバタバタ…とあっという間に過ぎていきましたが、毎晩「今日はこんなことがあって…」という話し相手がいないのは思った以上にさみしかったです。
そして子供がいない点や、今後家の購入なども予定がないので、単身赴任を選ぶ理由がまだありません。今後もし単身赴任を検討するとしたら、親の介護やペット(ネコ2匹)が年老いて移住が負担…などの理由だと思いますが、いずれにせよあと10年以上は帯同することになりそうです。
(もし自分が年収600万以上稼ぐ超ホワイト企業で正社員していたら、単身赴任も検討していたかもしれません)
まとめ
単身赴任は、夫婦の絆を深めるきっかけにもなれば、距離を感じる原因にもなります。
賛成派・反対派、どちらの意見も納得する部分があり、正解は家庭ごとに異なります。
大切なのは、「別々に暮らすこと」を前提にするのではなく、お互いが納得できる形をじっくり話し合うこと。
離れて過ごす時間をプラスにできるかどうかは、日々のコミュニケーション次第です。
あなたの夫婦にとって最適な選択肢を見つけるヒントとして、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。
コメント