「夫の転勤が決まった!ついて行くと決めたけど自分の仕事はどうする!?」そんな悩みは急に訪れます。資格がない、ツテもない、転勤先で活用できる職歴もない…そんな転勤妻の孤独な就活に少しでも役立てるよう働き方の選択肢と転職活動のリアルな体験談をまとめてみました。
転勤が決まった!選べる選択肢は?
転勤が決まったときにまず考えられる選択肢は大きく3つです。
①帯同して働く
②帯同して専業主婦
③夫のみ単身赴任
今回は帯同して新天地で仕事を探す場合を中心にお話していきます。
転勤についていくと決めた場合
転勤について行くと決めたはいいものの、見知らぬ土地で情報もなくツテもない状態での仕事探しは不安だらけですよね。私自身、初めての転勤帯同は不安で情報集めもままならず、いざ新天地で仕事を探しても「地域によってこんなに労働条件が違うの⁉」とカルチャーショックを受けることも…。
そして、想像以上に転勤族であることが足枷となり仕事探し苦戦したのもショックでした。
そんな中で何を考え、どう行動したか?リアルな仕事探し体験談も交えてお伝えしていきます!
雇用形態について
まずは雇用形態から考えていきましょう。
・正社員
・派遣社員
・パート(アルバイト)
・フリーランス(起業)
働くにあたり上記のような選択肢はあるものの、実際問題は子どもの有無、扶養内で働くのか、また働く上で何を重視をするのか?などで選べるものが生活状況によって変わってくると思います。
そして転勤族であることで、今までやったことのない働き方を選ばざるを得なくなるかもしれません。未経験の選択肢を選ぶのはイメージがつかず勇気がいるもの。ここからは、実際にその選択肢を選ぶメリットデメリットをお話します。

正社員
・転勤のスパンが長め(6年以上~)
・前職の経験(資格)が活かせる
・フルリモートができる職種
このような方は、正社員の選択肢も視野に入ります。まず転勤のスパンが長い場合は面接時の対応によっては正社員としての採用もあり得ます。また有資格者(特に医療系、保育、介護など)は資格を活かし転勤先でもャリアを積めるでしょう。
他にもオンラインで完結できる職種(Web系、オンライン秘書、デザイン関係、ライターなど)で正社員雇用を目指して就活するという方法もあります。
ただ、フルリモートの求人はただでさえ人気があり狭き門になるので、未経験からの挑戦は転職活動に時間と労力がかかるのを覚悟しなくてはいけません。「今転職活動で苦労してでも、この先転勤のたびに就活しなくてもいいようにフルリモートの仕事に就く!」という強い気持ちで頑張れる方にはオススメです。
派遣社員
・転勤のスパンが2~3年
・自分のタイミングで契約更新を決めたい
・フルタイムの仕事がしたい
派遣社員の良いところは、契約更新が3か月~半年で双方の意思確認があるため万が一合わないと思ったら仕事を変えやすいという点です。派遣社員は基本的に3年以上雇用されないため、転勤族である点も足枷になりづらいと言えます。
デメリットは、東京などの大都市以外はフルタイムの求人以外はほぼないので扶養内で働く選択肢がほぼなくなります。また、スキルを積み上げづらいので年齢を重ねるほど仕事探しが難しくなるというデメリットも挙げられます。
「スキルはさておいて、今は気軽に色んな職種や職場を経験したい!」と思える方や新しい環境に強い方には、オススメの選択肢です。
パート・アルバイト
・扶養内で働きたい
・仕事以外の時間を充実させたい
・転勤時異動制度がある大手企業で働きたい
育児や自身の体力の問題でフルタイムの選択肢が考えられない場合は、パートやアルバイトなどで働くのがオススメです。ただ、転勤族であることがわかるとパートやアルバイトであっても採用されにくいことも…。小規模の地元企業は、急な転勤時の離職に対応できる人手がないので採用担当者が転勤族を採りにくいのも仕方ありません。
そんな問題をクリアするのは、全国展開している企業でのパートです。企業によっては家族の転勤時に多店舗へ異動希望が出せる制度があり、キャリアが途絶えることなく働けるというメリットがあります。
(※扶養内パートを考えている方はこちらの記事もオススメです!)
フリーランス・起業
・すぐに安定的な収入がなくても困らない
・ずっと挑戦したかったことがある
・自己実現にやりがいを感じる
転勤帯同により今までのキャリアが途切れ、親しい交友関係も物理的な距離ができたことで時間がぽっかりと空いてしまった…という方は、これまで時間がなくて手を出せなかった事に挑戦してみるのもいいかもしれません。趣味でやっていたことで独立したり、得意な分野でフリーランスになるのも手です。私の友人にも、転勤帯同を機に趣味だった編み物で講師になった人やWebライターに挑戦している人がいます。
雇われる正社員やパートのようにすぐ収入に繋がらないかもしれませんが、やりがいを重視する方にはオススメの選択肢です。挑戦するジャンルによっては、今後転勤があってもキャリアが途絶えず働き続けられるという点もモチベーションにつながるポイントです。

仕事を探す前に考えるべきこと
ここまで色々な働き方や選択肢についてお話してきましたが「なんとなく転職活動してみたけど、なかなか結果に繋がらない…」とならないために、まずは仕事や新しい生活を送る上であなたが【一番重視したいもの】が何か?を考えてみましょう。
私自身、なんとなく転職活動していたときは想像以上に苦戦しました。自分が想定していた以上に転勤族という点が重い足枷になると身をもって思い知った期間でした。
パートや派遣社員ぐらいならすぐ受かるだろうと高を括っていたのに次々と落とされ「転勤族はパートでさえ落とされるのか…」と打ちのめされた時、
・自分は仕事に何を求めているのか?
・新天地で何をしたいのか?
・今後どういう生活をしたいのか?
・一番に解決したい悩み何か?
など、自問自答してみました。
この結果【今後の転勤を見据えスキルを途絶えさせないこと】【仕事以外を充実させる時間的余裕】の2点が転職活動の軸でした。その軸を選択肢に照らし合わせ、全国展開している企業でパートすることにしました。
転職軸を考えた後
自分にとって何が大切か?どう働くか?を明確にした後の転職活動はすごくスムーズに進みました。それまで面接時に転勤族であることをツッコまれてしまうのが怖かったのに、自分の中で考えが整理されたことで【この企業でなくてはいけない理由】のひとつに、転勤時にスキルを途絶えさせたくないという強い思いを伝えられるようになったのは大きかったと思います。
そして全国展開している大手企業は、転勤族である点で面接時冷遇することはありませんでした。むしろ「ご家族の転勤があっても、帯同先の最寄り店舗に異動できる制度がありまして…」と転勤族には有難すぎる制度の話があったりと、大手企業の懐の深さを感じることも。
人によって重視するポイントや求める働き方はそれぞれですが、自分と向き合う時間を取ってから転職活動に挑んでみるのは良い結果に繋がりやすいので是非取り入れて転職活動を進めてみてください。

まとめ
転勤をきっかけに(良くも悪くも)思ってもみない選択肢が出てきたり、今後の人生の計画が立てにくくなったり…と、嫌でも自分の人生と向き合わざるを得なくなります。
今までの生活環境すべてが強制リセットされるようなものなので、心が不安定になって前向きに考えられなくても当たり前。まずは生活環境を整え、自身の考えや大切にしたい思いを自問自答してから仕事を探しても遅くはありません。
新らたな環境で模索している方にとって、私の体験が少しでも前進のヒントになれば嬉しいです。
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